01-
プラス1℃の体温で伝わること閉じた本の世界
子守唄が途絶えた
りんごの形をしたしあわせ
防弾ガラスじゃ意味がない
溶けたアーモンドチョコ
吠えるタンポポ → 四季彩々
境界が切り取り線(でもハサミがない)
ゴールを知らないシューティングスター
クレセント・ルージュ
曖昧 you (are) mine !
きっとあの口は「さよなら」と云っていたのだよ
ワイングラスに浮かんだ
トワイライトのねじを巻く
桃色サイダーの泡沫 → 50音カラーパレット
小数点以下の幸福
ラスト・ザ・ラスト
フレンド・エンド
荊冠イクリプス
ぼくの心をひとつあげるから、それで泣きやんでくれないかい?
21-
僕らの云う「生きる」なんて行為は大人げなく子供っぽいことをする、そんな女になりたいの
希望は、両の手を差し出した
逢いに行く、愛に逝く
ダリアの咆哮
ただ、気付かない振りをするのです
どこまでいっても平行線であることなんてきみの証明がとっくに示しているのはわかっているのだけれども
卵の握り方を知っているのが大人 卵を握りつぶしてしまうのが子供
薔薇色よりもきみの色
体温を吐き出す
静かに食んだ、白い花弁
井蛙(せいあ)の涙
銃口の先の愛
心音メトロノーム
夢を見ない僕らに夢を語れるはずもなく、所詮夢のない話を語り合った
メルヘンチックチック
ブルーブラックのインキ
ヨダカの羽色
トパアズいろのレモン
理解不能コーラルピンク
41-
きっと、これが私の焦げ付き記述でも、マークシートでも、ない
大切にしすぎることなんて、
体温を知らない、あの人
桜の花びら三枚の幸福
独逸語的メルヘンの欠片もなく
君の唯一のひかりになりたかったのだという、僕の傲慢
フレームにおさめて、歩みを止めたあの頃
片端から溶け出してゆく言葉を無様にも寄せあつめて、僕はそれでも笑った
道化になれないわたしを笑わないでください
色のない景色に息が詰まる
肩よりも伸びた髪に君の面影をみる
知らないということは 存在しないということなのでしょうか
ノンフィクションワールドエラー
ハロー ハロー 聞こえてますか? (ハロー ハロー 聞こえています)
けしの花のように 優美な中毒性を
きみの熱いイロが欲しい
なぜなら 綺麗事など通用しないからだ
だからこそ 奪っていって欲しかった
睡蓮の華が流れ着く先へ
61-
まだ、指折り数えていた頃静寂が怖くて、僕たちは鼓動を止めることができない
どうして、彼の人を愛することができましょうか
君の綴ったそのコトバをなぞってみても
彼岸花の紅をさした唇で どうか甘美なくちづけを
君に焦がれることは 太陽を欲することに似ている
さながら生い茂る茨に抱かれて眠るお姫様のように
これは運命のカウントダウンです ちなみに、あと残り1秒です
数字なんかで計れない何かが 僕たちにはある(はずなのに…)
泣きながら眠った貴方が 次に起きたときに笑えますように
螺旋階段 → 天国逝き
不可思議ぐらいなら可能にできる、と思います
あなたはサブリミナルの先に
純情アクセラレータ
嗚呼、この哄笑は僕のものだ
すぐに、いますぐに、泣きやむから(だから、もう少しだけ)
寄りくじらの子守唄
バスタブの水葬
もっと上手に嘘を吐くために
あなたの7分の一しあわせです。
81-
初夏の風はまだ水平線の向こうに春だから、少しだけ浮遊感
白紙の回答欄をすべて黒く塗りつぶす
きみには、わかりっこない
チョコレイトが溶ける速度で、共に行こう
かわりに、赤いマフラーを巻こうか
赤ワインの滲む手のひらで、指先にそっとキスを贈った
きっと青い鳥はあの青い空にとけて消えてしまったのだよ
少し離れてみませんか? 体温の伝わる距離で
ティラミスのような甘さで私をつかまえていて
ついうっかり消去してしまいました。
アドバルーン的焦燥
きみだけにおしえてあげる
木星が燃え落ちる日
キャンパスノートの余白のように人生を縁取り
あなたの痛みは何色の喪失ですか?
不完全変態な僕
死ねばいいのに、と呟いた。
まるで、羽根のはえたイモリのように
オペラグラスにキス