「蛍火の杜へ」に10題

01. 木の棒を介して繋いだのは
02. 夏を連れてくる、あの子
03. 秋も冬も春もいらない 夏だけあればいい
04. すべて 狐の面が隠してくれる
05. この感情は、触れなければ伝わらないの?
06. どんなに綺麗な雪も、この衝動を鎮めてはくれない
07. 減っていく身長差の分だけの時間
08. あの日 掴み損ねてしまった手だ
09. あの時 抱き留められなかった腕だ
10. やっと やっと 触れられる

【 あの夏に溶けてしまった彼に、逢いたい 】










「花の跡」に5題

01. 彼のにおい 絵の具のにおい
02. 残されたのは私の花だけ
03. 夜の闇だけが花を描く人に優しい
04. 告白は色に変換されただろうか?
05. 彼が落としていった宝物

【 色が零れる、あの人の景色を見てみたかった 】










「あかく咲く声」に10題

01. 彼の掌から溢れたのは、あかい花びら
02. 傷つかずに眠れるように「おやすみ」
03. わたしの言葉を奪って、彼は魔法をかける
04. 魔除けのキツネは縁起が悪い
05. 彼が助かるなら、いっそ溺れてしまおうか
06. 握りつぶしたチケット
07. 彼の言葉はやさしくてやさしくて、残酷だ
08. ただ、並んで歩きたい
09. あかに埋もれた彼の手をとる
10. いま、同じ景色を見ている

【 笑い声が咲かせた、胸の奥のあかいあかい花 】










「緋色の椅子」に10題

01. 二度と手が届かなくてもいいから
02. それは 私の弱さだ
03. いつか絶対 彼に返すんだ
04. 手の中には、2枚のコイン
05. 交えた刃と背中合わせの信頼
06. 名前の闇を背負う覚悟はある
07. 彼女が、彼女だけが、希望だった
08. もっと深くへ堕ちなければ
09. この空が続いている場所へ
10. 今度はちゃんと、名前を教えて

【 それは燃える炎のように苛烈な色の椅子を巡る、物語 】
01.02.セツ 03.陛下 04.ルカ 05.ドリィ 06.クレア 07.ナギ  08.キラ 09.ルカ 10.セツと、