褪めた白を愛するもの



この雨の下(もと)、あの人が泣いていなければいいのだけど
びしょぬれの犬と猿のあぶら
華の名を冠して
己自身か、それとも鏡か
さあ、その死に爪をたてて
背中合わせでは殴れない
握り締めた拳に知る、己の矮小さ
それでも、歯車の軋む音が振ってくる
太陽が笑うから
空の狭さに気付かない振り
明日、死にます
孤高と孤独の差異を抱いて
その境界を越えて来い
耳を塞いでも眠れない夜
月までの距離を理解しない子ども
誰よりも犠牲の払い方を知っていた
守るのではなく護るのだと、
わたしには、まぶしすぎる
死の下の平等を、あなたなら知っていますか?
足掻け、足掻け、足掻け、
気がつけば数えることをやめていた
死を司る神では厭きたらず、
その胸の孤独に触れてみたかった
強さ=孤独 つまりそれは、今まで積み上げてきた死体の高さ


一 いとおしいもの総てを灰に還そう
二 愛らしさは抜け殻に置いてきた
三 盲目であることは決して罪ではない
四 天命などあずかり知らぬ
五 はりぼてのらくえんにて
六 その不器用さを月だけが知っている
七 仁義ある戦い
八 遊びでよければ喜んで
九 正義が通れば道理が引っ込む
十 凍った視線の先にあるもの
十一 前にも後ろにも道はない
十二 面白ければすべてヨシ
十三 守るということ護るということ



【 亡くしたものの在処を、いったい誰が知り得るというのか 】